「新たな石油」: 日ロ経済協力の 有望分野としてのペレット産業
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05.03.2021 в 10:31
「ボストーク通信」ロシア週刊情報誌は2021年3月1日付1376号にて在日ロシア連邦通商代表部よりの第6回記事を掲載されました。





地球の陸上の約30%は森林が占めています。そして全森林面積の50%以上はロシア、ブラジル、カナダ、米国、中国に集中しており、これらの国は木材製品の主要な供給国になっています。ロシアの森は世界全体の20%超を占めており、建築資材、毛皮、漿果などを生み出す基盤として、歴史的にロシア経済の発展を支えてきました。 そして20世紀後半から21世紀初めの技術の進歩により、新たに木材加工の廃棄物をバイオ燃料、すなわち木質ペレットとして有効活用することが可能になりました。 木質ペレットは他の新型燃料に比べて優れた点をいくつも持っています。 第1に、発熱量が大きいので石炭や天然ガスの代替燃料として使用することができます。 第2に、一酸化炭素の排出量や使用後の残渣が少ないので環境性能が優れているということができます。従来の炭化水素資源に比べて二酸化炭素の排出量を70%削減できるといわれています。 第3に、ペレットは木材加工の廃棄物から生産されるので、コストが比較的安くなります。 第4に、ペレットは産業用でも家庭用でも、輸送、保管、利用の技術が十分に発達しています。第5に、他の代替燃料に比べて安全で、火災の危険が低いです。第6に、原料基盤が安定しています。ペレットの原料となる木材は、責任を持って管理すれば再生することが可能な資源なのです。 世界の技術先進国は、バイオ燃料の利用拡大のために多額の投資を行っています。スイスを例にとってみましょう。スイスは2050年までに原子力発電の利用を終了し、再生可能エネルギーによる発電量を増やす計画となっています。エネルギーバランスにおけるバイオ電力の割合は66%になるとされており、政府は家庭や産業施設の暖房をペ レット等のバイオ燃料に移行するよう全国的に奨励しています。スイスの他にも、英国やEU諸国では最近10年間でバイオ燃料の需要が数倍に拡大し、現在では世界のペレットの3分の2(約3000万㌧)は欧州で消費されています。 EUではこれまで延期されていたバイオエネルギープロジェクトの実現もあり、2021~22年にペレットの年間消費量はさらに200~300万㌧拡大する見込みとなっています。 当然ながら、主要な木材製品供給国であるロシアでも、企業らはこのバイオ燃料生産という比較的新しい産業に新たな可能性を見出しています。EU向けペレット輸出では、ロシアは米国に次ぐ第2位です。エフトゥホフ産業商務次官によれば、2015~19年にロシアのペレット生産量は17.6%、輸出量はほぼ20%増加しました。「(ペレットの生産と輸出という)この分野は、一貫して増加していることからも有望であることからも、『新たな石油』と呼ぶことができる」とエフトゥホフ次官は述べました。 新型コロナウイルスのパンデミックさえも、ロシア産ペレットの輸出拡大を抑えることはできませんでした。産業商務省の推計では、2020年のロシアのペレット輸出量は前年比15.8%増の223.7万㌧でした。連邦統計庁によれば、2020年の大手メーカーの生産量は前年の184.5万㌧から7.4%増加し、198.2万㌧を記録しました。その他に中小メーカーも生産しています。現在、ロシアには250社以上のペレットメーカーが存在し、市場の80%は上位40社が占めています。2020年には少なくとも12の大型ペレット工場が始動し、2021年には約50のペレット工場が始動する計画となっています。

記事のフール内容は在日ロシア連邦通商代表のFacebookにてご覧いただけます。
https://www.facebook.com/TradeRepr.of.Russia.in.Japan.JP